背徳と裏切りのラブロマンス、堪能しました!
完全に猛烈なアプローチに負け、娘の彼氏と不倫するという、早苗の選択に驚きました。そして、その選択に続くエスカレートした行為が見つかるのは時間の問題であることも分かっていて、どこかドキドキしながら読み進めました。
特に、しんやと早苗が更に不倫関係を重ねる場面がグッと来ました。既に妊娠しているというのに、その行為には驚きと興奮が交錯するものがありました。
しかし、娘にバレてしまい、早苗が途方に暮れる場面では、彼女の心情が痛いほど伝わってきました。そしてしんやが、その早苗を海に誘い連れ出すという展開には、彼の行動力というものを感じさせられました。
そして、早苗の心に未だ経験したことのない変化が訪れるのですが、これが本当に恋なのかと感じさせられました。親の決めた年上の夫との結婚で恋愛を知らない彼女が、はじめての恋にとまどいつつ、ついには家族を置いてしんやに身をゆだねる……という展開が、どこか切なくもあり、胸に迫るものがありました。
さらに、その恋がいずれは終わりを迎えることも分かっているので、物語がどのように結末を迎えるのかドキドキしながら読み進め、最後まで堪能しました。
エロシーンについては、しんやと早苗が更に不倫関係を重ねる場面が一番印象に残りました。妊娠している早苗が、猛烈に求められるままに身を任せる姿に、一層の興奮と背徳感がありました。
総じて、退廃的で背徳的なエロスと、純愛の心情がつまったラブロマンスは、魅力的であり、一気に読み終わってしまいました。