「いれかわりのおまじない」が描く男女入れ替わり絵本風味のエロマンガ感想
全年齢向け、性転換・女体化、ほのぼの、鬱、シリーズもの、男性向けというキーワードに惹かれ、興味津々で手に取った「いれかわりのおまじない」。
物語の主人公は、お見合いに憂鬱を感じるはるみ先生。彼女がはるとくんと入れ替わってしまい、男性の体で周囲との関わり方が変わっていく様子が描かれています。
入れ替わりフェチにとってはたまらない作品で、特に文章がパターンごとに分かれているところがニクいです。精神表記や肉体表記、漢字やひらがなという選択肢があることで、読者にとってはより深く物語に没入できたように感じます。
エロシーンとしては、主人公のはるみ先生が男性化したことによる体験がメインに描かれています。トイレや風呂といった日常生活の場面での心境や体感、またはエッチなシーンでの男性器の描写など、男性にとっての肉体的性差を感じさせるような展開があります。
しかし、エロシーンはあくまでも物語全体の中での要素の一部。物語の中心には主人公の心理変化の描写があり、ほのぼのとした雰囲気が漂うようなシーンも多く描かれています。
全体を通して、男女入れ替わりを題材とした作品ながらも、ほのぼのとした雰囲気や鬱っぽさなど、幅広い感情を味わえるのが魅力です。