禁断の果実は甘く、そして苦い
本作は、近親相姦を描いたエロマンガです。主人公の木村多恵さんは、夫と一人息子と暮らしています。彼女は生まれてこの方、イクことができずにコンプレックスを持っていました。しかし、受験ノイローゼの息子に肉体関係を迫られ、ついに初めての快感を得ることができました。
その後、息子との近親相姦が習慣化し、二人はお互いの身体に完全に溺れていきます。しかし、それと同時に、母親としての彼女は罪悪感と絶望感に襲われていました。息子が「母さんっ!」と叫びながらイク瞬間には、彼女の心と身体は一気に凍りついてしまうのです。
本作の魅力は、禁断の果実を食べた後の苦い味わいを、非常にリアルに描写している点だと思います。母親としての良心と本能的な欲望が、激しく葛藤する様子は、読者の心をグイグイとつかんで離しません。
また、近親相姦の描写にも非常に力が入っています。息子との場面は濡れ場だけでなく、二人の心情や日常生活など、細かな描写にも配慮されています。そして、特に「息子の射精を受け続ける辛さ」という、とてもデリケートな要素も見事に表現されています。
最後に、おすすめのエロシーンを紹介します。第4話での、ベッドの上での密着ラブシーンは、圧巻です。息子と母親は、本当にお互いを愛し合っているということが、その様子から伝わってきます。キスや愛撫などの細かい表情も、丁寧に描かれており、非常に感動的なシーンとなっています。
全体的に、非常にリアルで人間味あふれる作品だと思います。禁断の果実を味わい、そして噛み締めるような読後感が、忘れられない一冊となっています。